離婚の話し合いを有利にすすめる7つのテクニック

離婚条件の話し合いは自分に有利にすすめたいけれど、もめて調停や裁判や弁護士さんにお願いすることになるのは避けたい。
このように考えている方もいると思います。
最初から自分の条件を1ミリも譲るつもりはない!!と考えている方は調停や裁判を視野に入れていることと思います。
しかし、調停や裁判で争うことは避けたい。
少しは条件を譲ってもいいけれど自分に有利になるように話し合いをすすめたいと考えている方もいると思います。
離婚の話し合いは交渉ですからテクニックがあれば有利に話し合いをすすめることができます。
この記事では離婚の話し合いを自分に有利にすすめるテクニックについて解説をしていきます。

 もくじ

1:交渉には準備と相手への配慮が必要

どんなに憎い相手であっても、夫婦二人の話し合いで協議離婚を目指すのであれば、相手に配慮をすることは必要不可欠です。
極端なお話ですが、自分に有利な条件で相手の合意をもらうには、下手にでたり謙虚な姿勢をみせるような演技も時には必要だということです。
そして、交渉前には必ず、万全な準備が必要です。思いつきでその日その時に話をすすめても上手くいくことは少ないでしょう。

2:まともに話ができないのであれば交渉は難しい

相手の顔を見るだけで気分が悪くなり、まともな話し合いができない場合や、二人で話をするとケンカにしかならないような場合は、
友人や家族などに同席してもらって話をするのも一つの方法でしょう。
もし、間に入ってくれる人が見つからないのであれば、離婚調停で話し合いをすすめる事も考えておきましょう。
協議離婚で離婚条件に合意してもらうには、感情的にならず冷静に話し合いをすることが大切です。
どうしても感情的になってしまう場合は、メールやLINEでやりとりをしたり手紙でやりとりをしたり、時間をおいてからやりとりをするという方法も検討してみましょう。

3:希望の条件を書き出す

まずはあなたの希望を紙に全部書き出しましょう。
ざっと書き出した後にインターネット等を参考にして条件の抜け漏れがないように精査することが大切です。
離婚の話し合いは、後から「やっぱりこれも」と付け足すと相手方の信用を失い、それまでに決まった事も覆されてしまうこともあるからです。
後だしになることを避けるためにも、まずは離婚条件について抜け漏れのないように紙に書いてまとめておくことをおすすめ致します。

4:希望の条件に優先度をつける

離婚条件をすべて書き出したら、条件の中でも譲れない順番に優先度をつけていきます。
親権や養育費などの大きな条件もあれば面会の頻度や決め方、養育費の終わりをいつまでにするか?等の細かい条件もあります。
この条件は「絶対に譲れないもの」「相手の条件によっては譲れるもの」「相手の希望で決めて良いもの」の大きく3つに分類されると思います。
すべての条件にしっかりと優先度をつけておくことで、話し合いが脇道にそれることなくすすめることができるからです。
また、実際の話し合いになると相手の態度や話し方に腹を立てて、こだわらなくても良い条件にこだわってしまうこともあります。
そうした事を防いであなたの絶対に譲れない条件を死守するためにも優先度の切り分けは非常に重要になってきます。

5:初めて条件を提示する時は大きく提示する

いざ離婚の話し合いになった時には、最初に話す内容がとても重要になります。
なぜならお互いに最初に出した条件が今後の話し合いの基準になるからです。
また、話し合いをする心理として、お互いに相手の言う事に全部従いたくはない。どれかは拒否をしたいという気持ちが働きます。
例えば、養育費は絶対に7万円はもらいたいと思っている場合は最初は10万円と提示するようなイメージです。

6:あなたにとって有利な事は最初から出さない

離婚条件の話し合いをする時には、あなたにとって有利な事、不利な事があるでしょう。
有利な事は最初から出さないというのも交渉のテクニックです。
例えば退職金の分与や年金の分与はあなたが主張できるものですが、最初からその事は言わずに後にとっておくということです。
交渉の過程であなたの条件を通したいときに「退職金や年金も分与してもらうことはできるけどそれは希望しないから〇〇は私にもらいたい」というように交渉をします。
すると相手はあなたの出した条件で合意をする可能性が高くなることでしょう。

7:相手方の主張をしっかりと聞く姿勢を示す

話し合いをする以上、相手方の主張を聞くという姿勢は大切です。
こちらが話を聞く姿勢を示さなければ相手方もあなたの話を聞こうとはしないでしょう。
お互いに相手の話を聞く姿勢がなければ話し合いにはならない状態になってしまいます。
相手がどんなに理不尽な事を主張しようとも話を最後まで聞く姿勢は大切です。
また、相手の主張の中に聞き入れても問題ないものがあれば最初に聞き入れるという事も大切です。
相手方の心理として、あなたがYESと言った場合、自分もYESと言わなければならないという心理が働くからです。
どんな小さなことでも無視したりないがしろにしたりせず、相手方の意見で聞き入れることができるものは積極的に受け入れることをすることで、
あなたにとって譲れない大事な離婚条件に相手方がすんなり合意してくれるという事もあるのです。

8:専門家に相談する

一人で考えていると、どうしても感情的になってしまったり、感情が先に立つと大事な事を後回しに考えてしまうこともあります。
離婚条件の話し合いをする前には専門家に相談することで自分の考えを整理することができますし、話し合いの優先度をつけることもできます。
「相手が〇〇と言ったらこうする」というシュミレーションをより多くできている人は、話し合いのイメージを具体的にもっていますから、
本番の話し合いになっても冷静に交渉をうまくすすめることができるのです。

 

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