離婚したいと言われたら~するべき事/してはいけない事~

ある日突然配偶者から「離婚したい」と言われたら・・・
頭の中は真っ白になり、夜も眠れない、食事も喉をとおらない日々が続くでしょう。

離婚したいと伝えた後に、配偶者の態度が悪くなり、会話も全くなく、
家にいる間もずっと不機嫌な様子で一緒にいるのが辛いということもよく聞きます。

でも、配偶者が話す離婚したい理由には納得がいかないし、何より自分は離婚したくない。
離婚するつもりはない。と強い気持ちを持っている方もいると思います。

では、離婚したくない場合に「離婚したい」と言われたらどうすればよいのかを考えていきましょう。

 もくじ

1:まずは冷静になる

基本はまず、冷静になることです。

「離婚したい」と配偶者が伝えてきたからには、昨日や今日の思いつきではありません。

ずっと前から考えて、いつ言おうかとタイミングをみていてようやく口に出したのです。
「離婚したい」と言われて感情的になるのは当然の事。

しかし、感情と感情のぶつかり合いは話し合いにはなりませんし、
自分の言いたい事よりも気持ちを主張してしまう事にもなりかねませんので、
まずは冷静になることが大切です。

2:配偶者の話を全部聞く

配偶者が離婚の話をしている最中に口を出さないようにしましょう。

まずは相手の言い分をしっかり全部聞くことが大切です。
相手が話すことにはヒントがたくさんあります。

また、離婚の真の理由を言わない人も少なくありません。
配偶者が離婚をしたいと考えた真の理由に辿り着くには相手の話を漏らさずすべて聞くことがヒントになります。
相手が話をしている最中にいちいち口をはさむと、配偶者は「もう話しても無駄だな」と思い、多くを語らなくなる事もあります。

そうすると上辺だけの離婚理由しか言わなくなってしまい、
ますます納得できないような事しか発言しなくなる可能性もあります。

3:配偶者の話を受けとめる

相手の話を全部聞いたら、相手の気持ちを受けとめましょう。

これは離婚したいという意見を認めるということではなく、
相手が話した内容を確認することで「あなたの話をきちんと聞いていますよ」という表現です。

人は相手が話を聞いてくれることを実感するともっと自分の話をしようと思うものです。

これは友人との会話でも同じで、
「相手があまり話を聞いてくれていないな」
と感じると、それ以上話すことをやめてしまうことがあるからです。

4:相手の話を受けとめるテクニック

下記のような言葉を返してみると、相手に「聞いているよ」ということが伝わりやすくなります。

・今まで〇〇〇が嫌だと思っていたんだね
・〇〇という理由で離婚をしたいと思ったんだね
・今は〇〇と思っているんだね
・あの時〇〇と感じたんだね
・別居をしたいと思っているんだね

5:相手の話の途中で自分の話をしない

相手の話を聞いていると

「そんな事で!?」
「あの時そんな態度しなかったじゃない!!」
「あなたが言ったからそうしたのに・・・」

等、理不尽な言葉もたくさんあるでしょう。

しかし、相手の話に一つずつ反論していては相手は最後まで話すことができません。

離婚したくないと考えるなら、相手が離婚したいと考えた本当の理由を解明しなくては、問題の解決はできません。
本当の理由にたどり着くためにはより多くの「情報」が必要です。
その大切な情報は相手の話の中にたくさん散りばめられています。

相手の話を遮らず最後まで相手に話してもらう事が重要なのです。

6:離婚したくない場合、相手に言ってはいけない事

相手に一番思わせてはならない事は「話しても無駄だな」「話し合いにならないな」という事です。

話しても無駄だと判断されると、ある日突然何も言わずに‪家から出て行き、強制的に別居となってしまう事もあります。
そうなっては話し合いの場を持つことも難しくなります。

相手が「話しても無駄だな」と感じてしまう言葉は言わないように注意しましょう。

・絶対に離婚しないからと言い続ける
・離婚したくないと言い続ける
・簡単に離婚できると思わないで!!
・自分の事ばかり!!私だって〇〇の時××だった!!
・私だってあなたに不満がある!!
・夫/妻としての責任を放棄するの?

離婚をしたいと相手が話している時点で、
もうあなたの主張や感情を聞く耳は持っていないと考えて冷静に対処することで道が開けることもあります。

7:売り言葉に買い言葉では離婚したい気持ちを加速させる

離婚したいと切り出した配偶者が、
離婚話をしたときに上記の言ってはいけない言葉で売り言葉に買い言葉状態になると、

「やっぱり離婚で正解だ」
「早く離婚したい」
「この人とはもう一緒にいたくない」

と、自分の「離婚したい」と思った気持ちは間違いではなかったと離婚を確信することにも繋がります

そうなってしまうと配偶者の気持ちを引き留めることは困難になる場合もあるので注意が必要です。

8:離婚したいと言われた時の対応まとめ

それでは実際にどのように対応すればよいのかまとめてみましょう。

①冷静になる
②相手の話を途中で遮らずしっかり聞く
③相手の話を受けとめる
④自分の気持ちを伝えて時間がほしいと言う

④自分の気持ちを伝える時のポイントは感情を挟まないことです。

「離婚したいと今日言われて、この場でわかりましたとは言えない」
「私は離婚したい気持ちにはなっていないから考える時間がほしい」

このくらいで十分伝わると思います。

9:一人で悩まずに誰かに相談をする

ずっと一人で考えていると、良くない事ばかり考えたり塞ぎこんでしまうこともあります。

また、配偶者と顔を合わせれば一言二言よくない事を言ってしまったりもするでしょう。
親や兄弟姉妹、友人、カウンセラー等に相談をすることで自分の気持ちの整理になったり気分が少し和らぐこともあります。

一人で悩まないでくださいね。

※参考 離婚を考えている方へ(法務省)

離婚・夫婦問題でお悩みの方はお一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。

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